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ホーム > ようこそ知事室へ > 記者会見 > 2021年9月21日(火)

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知事記者会見

2021年9月21日(火)


知事発表項目:パラリンピック金メダリストへの県民栄誉賞の贈呈、新型コロナウイルス感染症関連、「静岡県多言語情報ポータルサイト」の開設、「バイ・ふじのくに」静岡フェアの開催結果
幹事社質問:自民党総裁選、リニア中央新幹線
一般質問1:新型コロナウイルス感染症関連、リニア中央新幹線
一般質問2:新型コロナウイルス感染症関連、熱海市伊豆山土砂災害関連
一般質問3:リニア中央新幹線
一般質問4:株価変動による日本経済への影響

知事発表項目:パラリンピック金メダリストへの県民栄誉賞の贈呈、新型コロナウイルス感染症関連、「静岡県多言語情報ポータルサイト」の開設、「バイ・ふじのくに」静岡フェアの開催結果

(知事)

発表項目は4件ございます。まず、東京2020パラリンピック競技大会金メダリスト、本県の金メダリストに対する県民栄誉賞の贈呈についてであります。東京2020パラリンピック競技大会で金メダル獲得という快挙を成し遂げられました、本県ゆかりの4人の選手。水泳の鈴木孝幸選手、陸上の佐藤友祈選手、自転車の杉浦佳子選手、そしてボッチャの杉村英孝選手に対しまして、県民栄誉賞を贈呈いたします。4人のご活躍は県民にとって、大きな誇りでございます。明るい希望、また活力を頂きました。こうした活躍に対しまして、県民栄誉賞によりその栄誉を称えるとともに県民の皆様と共にお祝いを申し上げたいと存じます。贈呈式につきましては、先に贈呈を決定いたしましたオリンピック金メダリスト選手の皆様と共に、多くの選手にご参加頂けるよう調整の上、県庁で実施をしたいと考えております。その際には改めて皆様にお伝えを申し上げます。

2点目の発表項目でありますけれども、これは新型コロナウイルス関連に関することでございます。本県に緊急事態宣言が適用されまして1ヶ月が経過いたしました。8月下旬には一日あたり600人以上の人が感染するというようなことで大変心配いたしましたけれども、現在二桁にまで減少しております。これに伴い、ピーク時には病床使用率は70%以上と極めて厳しい状況でございましたけれども、現在は25%をちょっと超える程度ということになり、医療提供体制も改善の傾向にあるということでございます。このことはひとえに多くの県民の皆様が外出自粛など行動制限にご理解を頂きまして、また、飲食店あるいは大規模集客施設の事業者の皆様が休業であるとか、営業時間の短縮などにご協力をいただいたおかげでございます。まさに本県の皆様の高い危機意識、あるいは自助努力。この防災力、防疫力とでも申しましょうか。それが発揮された成果であると考えておりまして、改めて御礼を申し上げます。緊急事態宣言の解除につきましては、国の方で新しい考え方を示されました。それによりますと、病床使用率とか重症者数の傾向など医療の逼迫状況を重視した8つの指標を総合的に検討するということになっております。現時点で本県はこれら8つの指標のいずれにつきましても、緊急事態宣言を解除できるところまで改善されているのが現実でございますが、しかし現在の病床使用率は、県内の医療機関のご協力をいただきまして、それによって700床以上が確保できたと言うことの上での数字でございます。また、入院者数そのものは、いまだ第3波第4波のピークである約200人に近い状態が続いております。また、自宅療養者につきましても、ピーク時からはなるほど減少はしましたけれども、依然として800人以上の方がご自宅で療養されているという状況でございます。感染力が極めて強いデルタ株を考えますと、リバウンドなど予断を許さない状況にあります。そのため、本県といたしましては、緊急事態宣言の解除は急ぐ状況ではないというふうに考えております。新型コロナウイルスの出口戦略は目下のところワクチン接種しかございません。デルタ株に対しても、直近の県内の陽性者の接種、未接種の割合から9割近い発症抑制効果が推定されているところであります。効果があるということが統計的に実証されているということです。これはまあ、各市町のご尽力によりますけれども、まずは川根本町が接種を完了されました。続きまして西伊豆町も集団接種が終了いたしました。予約に空きがある市町も増えておりますけれども、まだワクチン接種を受けていらっしゃらない方、また迷っている方々は、ぜひ接種をご検討いただきたいと存じます。元に戻りますけれども、緊急事態宣言の解除期限には、まだ10日ばかりございます。このまま確実に感染状況や医療提供体制を安定させて、望むべくはですね、10月1日からはステージ2(正しくは、ローマ数字表記。以下同じ。)の状態で社会経済活動が再開できるようにというのが、県としての基本的な目指す方向でございます。それが実現できるよう、県民の皆様には引き続き、また事業者の皆様にも引き続き、今しばらく、これまで同様、高い危機意識を保持していただきまして、感染防止対策の徹底をお願いするものでございます。

続きまして、3つ目の発表項目でありますが、静岡県多言語情報ポータルサイト「かめりあi」の開設についてであります。来週9月28日火曜日に静岡県多言語情報ポータルサイト「かめりあi」を開設いたします。今画面に出ているのが、これがそうでございますけれども、これによりまして、県のホームページ等に掲載されている多言語情報に利用者が最も馴染みのある言語でアクセスすることができるようになります。県内にお住まいの外国人のうち、英語は別に致しまして。1万人以上が母語として使用されているポルトガル語、フィリピン語、ベトナム語、中国語と、そしてまた日本語と、この6言語が、このガイドラインに対応しているものであります。これまで県のホームページ等で多言語情報が掲載されてはいましたけれども、外国人県民の方が見たいとか知りたいとかという情報にたどり着くのが難しかったということでございましたので、そのため、外国人県民が馴染みのある自らの母語で必要な情報が探しやすくなる環境を整備したところでございます。これは今日ここにきております河森さんを中心にしたチームが努力して、できるようになりました。今後も知事部局、教育委員会、警察本部の各任命権者が一体となりまして、外国人県民の方々が見たい、あるいは知りたい情報、その提供に取り組むとともにポータルサイトに掲載する情報を充実してまいりたいというふうに思っております。

4つ目でございますが、これも明るいニュースでございます。県は利他、自利、この2つの自利・利他の精神で支え合う新しい消費スタイルを目指しまして、GDPの5割以上を占める個人消費を喚起して経済を牽引するため、県民が県産品の購入、あるいは県内施設の利用に積極的に取り組む、「バイ・シズオカ」、まあ、フジノミクスでございますが、それを拡張致しまして、山梨県との連携による「バイ・ふじのくに」、さらにそれを拡張し、長野県、新潟県を加えた4県の連携による「バイ・山の洲」に取り組んでいるところであります。この一環と致しまして、昨年に引き続き山梨県の有名なスーパー「オギノ」さんと連携をいたしまして、7月29日木曜日から8月1日日曜日までの4日間、山梨県を中心とした38の店舗で、夏の静岡フェアを開催しましたところ、このコロナ禍にも関わらず、昨年の1.5倍、売上はなんと4800万円を計上致しました。フェアで人気があった商品をあえて申し上げますと、まあ、これは野菜果物が中心でございますが、その他にも釜揚げしらす、あるいはウナギ蒲焼など水産加工品。さすが海の無い県でございますので、これが人気だったということです。特に野菜、果物などは県とオギノ、また静岡市中央卸売市場が協力して構築致しました中部横断自動車道で静岡と山梨をつなぐ、新たな物流網により届けられたものでございまして、首都圏の市場を経由しないで、一日半かかるところ半日でということでございますが、新鮮な商品を多くの山梨県の消費者の皆様のところにお届けし、お買い上げいただくことができたということでございます。また、本年2月に県が実施致しましたデジタル商談会におきまして、成約が整いました沼津市内にある桃中軒さんの港あじ寿司。あるいは浜松市のヤタローが製造する雪どけバウムクーヘンなどの商品がございまして、今回のフェアで初登場しましたのが、この雪どけバウムクーヘンと言うヤタローさんのバウムクーヘンですが、これが売り場の目玉となりまして、なんと約2800個を売り上げるという大変な人気商品になりました。新型コロナウイルス感染症の影響が続く中でございますが、デジタル商談会の開催などによりまして、着実にこれを進めてまいりまして、来年1月に開催予定の冬の静岡フェアを通じて、本県産品のスーパーオギノ店頭での定番化、これを図ってまいりたいというふうに考えております。私のほうからは以上でございます。




幹事社質問:自民党総裁選、リニア中央新幹線

(幹事社)

そうしましたら知事の発表項目について質問お願いします。

特になければ幹事社の方から質問をさせていただきます。自民党の総裁選が告示されて4人の方が立候補されましたが、事実上新しい首相を選ぶ選挙になると思いますが、候補者の顔ぶれを見て感想や期待すること、または新総裁に望むことをお聞かせください。

(知事)

2、3、新しい動きが今回の総裁選にあると思います。一つはかつてなかったことですけれども、4人の総裁候補のうちお2人は女性であるということですね。これはとてもいいことだというふうに私は見ております。あとは、自民党にとってこれがいわゆるリシャッフルといいますか、見ようによっては亀裂が生じているというふうなことが今回の特徴ではないかと。何しろ安倍元総理の後継を自認されていた菅総理がなんと安倍さんが推される高市さんではなく河野さんを支持すると表明されまして、この2人の間になんと亀裂が生じているということが国民の目の前に明らかになりました。そしていくつかの派閥がございますけれども結束の固かった石破派におきましても、まとめられないと。石破さんの力でまとめられないと。岸田さんの派閥以外はそれぞれ特に若手の自民党員の国会議員の皆様方が勝ち馬に乗るということでですね、派閥の長のグリップ、これが効いてないということが国民の目の前に明らかになったということではないでしょうか。派閥本位から自己本位という形でですね。総裁選が今、戦われているということでありまして、それがいいのかどうかということはこれから見ていかねばわかりませんが、ともあれ派閥の時代、これをですね、終わるとは言いませんけれども、それが中軸ではなくなる時代が始まってきたかなというふうに思っております。もちろん今の最大の国民の関心は、世界中同じでございますけれども、コロナです。もちろん安倍さんとの関わりでいえば、最大の安倍さんの功績は、アベノミクスは功罪半ばすると思いますけれども、失敗と見る人も多い中で、なかんずく国際的な外交におきまして、安全保障体制などの面で、またタカ派的な積極的な行動をなさいました。しかしながら、これがコロナに関わるワクチン外交におきましては全く発揮されなかったということで、すべての後進国にも並ぶようなですね、先進国からは離脱するというか、脱落するようなことになったということなので、このコロナ対策というのはですね、しっかりと支えなくてはいかんだろうというふうに思っております。一方この間、菅さん最後の我々との関わりでは、熱海土石流に対して、大変積極的な支援の体制を敷いてくださって、大変感謝するところでございますけれども、こうした環境問題についてですね、これからどうするのかということがございます。それは、これは知事選と直接関係ありませんけれども、知事選に候補者のお一人がいられまして、そして自民党候補を推されました。自民党候補は、このリニア問題ですけれども、リニアに関わる懸念が県民の中で強いと。従ってルートの変更であるとか、あるいはアルプスのトンネル工事を中止するということも視野に入れているということでございましたが、それを容認されていたわけでございますね。あと残り3人の方ですけれども、河野さんはリニアが通る神奈川県の選挙区です。それから野田さんはリニアが通る岐阜県の選挙区です。それから高市さんはリニアが通るこれは奈良県の選挙区であるということでございまして、いずれもリニア絡みであるというふうに思いますが、この時代に国のかたちをどうするかといった時に果たしてこの6千万、7千万の大都市をつくるという国策、また自民党のこれまでの公約、リニアの早期実現ということに対しまして、先の自民党候補、知事選における自民党候補が、これに対して大きなクエスチョンマークを出されました。私ももちろんそうです。したがって、私と自民党候補とで獲得した160万票という大きな数字はですね、リニアに対する大変な懸念というものを表明しているというふうにとるべきで、それに対して静岡県選出の国会議員が、それぞれ推される総裁候補に対して、どういう働きかけをされているのかということも伝わってまいりませんし、また4人の総裁候補からこれに関連して一言もないというのも、やや我々にとっては物足りないと、私にとっては特に物足りないというふうに思っているところであります。

(幹事社)

関連の質問あればお願いします。

(記者)

中日新聞です。総裁選ではないんですけど、今ちょっと政治とリニアのお話されたので伺いたいんですけれども、参院補選もだんだん近づいてきているんですけれども、この参院補選は知事選がきっかけで行われる選挙になると思うのですが、ここでそれぞれの候補者にリニアをある程度論争してもらうという期待などはありますか。

(知事)

もちろんあります。これは先の知事選、すなわち静岡県民全てを巻き込む選挙の、最大の争点であったわけです。これはただにリニアではなくて、リニアというのは南アルプスに対して傷をつけるものですから、水の問題というのが出てきて、これに対する懸念を静岡県民は強く持っているということでしたね。水に関連しましては、ただにリニアだけではなくて、富士川もそうです。あるいは稲生沢川、あるいは八幡野川、あるいは今回の、盛土がつぶれた逢初川もございます。大井川は言うまでもありません。そうした問題がございまして、これをですね、何しろ自民党の候補が争点にしたというか、自分たちの方針を明確にしてですね、皆様の前に行って、60万票以上の票を取られたわけですね。私はもう、同じように、それほど過激ではありませんでしたけれども、とりあえず科学的・工学的な議論がなされているので、しばらくこの工事を中断してですね、見直してはどうかということを言っていたわけですけれども。当然だという県民の意思が示されたというふうに思っているわけですね。したがって、これを問わないというのはですね、それこそ争点回避ということになりますね。そう思っております。




一般質問1:新型コロナウイルス感染症関連、リニア中央新幹線

(記者)

SBSです。よろしくお願いします。すみません、少し話戻るのですが、緊急事態宣言についてちょっと再度お伺いしたいのですけれども、先程、知事は、本県としては緊急事態宣言解除を急ぐ状況にないというふうにおっしゃいましたが、その一方で、10月1日にはステージ2を目指したい、ステージ2を目指すということはまん延防止すらもかからないような状況になるということになると思います。今、政府の方で、沖縄を除く17の都道府県に関しては、月末で解除する方向で検討しているという話がございますが、実際に、もし、解除された場合は、そうすると、何か県で独自で、いわゆる、その、まん延防止ですとか、緊急事態のような、何か制限みたいなのをお考えなんでしょうか。

(知事)

目下のところは考えておりませんが、緊急事態宣言は、9月30日まで解かないという方針は、一致した我々の決定です。そして、まだ、いわゆる「ふじのくに安全安心認証」というのは、1万件以上の申請があったわけですけれども、それの1割強しか、まだ、認証を差し上げられてないという。10月にはですね、認証をするためには、チェックしなくちゃいけませんが、その体制を現在の5倍ぐらいに増やして、何としても10月中にやりたいということですね。それから、まだ、ワクチン接種が全国でも40位ということでございまして、先ほど、トップは川根本町が接種を終えられました。西伊豆も終えられた。で、あと、川根・西伊豆に続いているのは、賀茂地域ですね。松崎町や、あるいは、下田市や、河津町や、ですね。あの辺りは、実に熱心にされているわけです。そして、我々の方も、この9月の下旬ならびに10月の初めから、それぞれ東部と中部で接種会場を設けまして、接種にしますけれども、もう、ものすごいばらつきが出てますね。

その、65歳以上は、ある程度いっても、64歳以下ではですね、あるいは、また全体では、大きなところは接種が遅れるという、なんとなく、イメージがありますけれども、浜松市などは、もう、ものすごく高いですね。64歳以下でもですね、ものすごい多くの青年たちが接種を受けております。それに比べて静岡市は半分以下ですね。それから、また、低いところではですね、焼津市、御殿場市が際立ってます。ですから、この静岡市、焼津市、御殿場市という、中部と東部はですね、我々の方としても、接種を急がないといけないと。こうしたものをきっちりと整えない限りですね、実際は、安全でないということなわけですね。しかし、我々はなるべく時短とか、あるいは営業の自粛とかですね、こうしたことは避けたいと。何とか緊急事態宣言で一気に解決までもっていきたいというのが大方針です。

ただ、これは、まだ23日のお休みもございます。そして、また、この行楽シーズンの状況の結果が来週あたりに出てくるということなので、我々の方としましては、その数値を見ながら、そして、また、専門の委員の先生方のご意見を承りながら、10月1日以降をどうするかというのを決めていこうと。ですから、今、巷にはですね、下がりまん防というんですか。下りまん防か。まん防も、だんだんだんだん、こう感染者が増えていくと、上りまん防というらしいんですよ。これは、緊急事態宣言からだんだんだんだん下っていくと、下りまん防という。下りまん防は一気に下っててですね、平地にまで行ってしまうというのが、静岡県のチームの、例えば、そうですね、今日、来ているかな、あ、杉山君、報道官ですけれど、おっしゃっておりまして、一気に下ってしまいたいと。つまり、戻りまん防をですね、通過して、一気にステージ2まで持っていきたいと。しかし、それは持っていきたいということで、持っていけるかどうかは分かりません。

私自身はですね、ワクチン接種が、かくもばらつきがあると、例えば、静岡県(正しくは、「静岡市」)だと30%ぐらいじゃないですか、64歳以下。これは、例えば、浜松ですと、80万人いらっしゃいますけど、60パーセント以上ですよ。7割近くまでいっているとと思います。ですから、こういう差はですね、早く埋めないといけないということなので、いきなり県下全体で緩めたりしますと、そういう、接種が遅れたり、また、安全安心認証制度が行き渡っていないところはですね、そこが抜け穴になって感染の拡大につながりかねないということなので、私は10月は本当に過渡期であるなと、どのように決めるかというのは、これから30日までですね、しっかりと数字を見ながら、専門家の先生とお話を聞きながら、判断したいと。今日は後藤君は来ているでしょうか。ああ、来てらっしゃる。また後藤君から毎日のように、県としてのお立場とか、ご判断とかは、後藤参事の方からされると思いますけれども、私は10月は、まだ過渡期であるなとという見方を持っております。

(記者)

ごめんなさい。そうすると、10月1日の時点での話をさせていただくと、現状で考えると、まだ、解除するっていう考えは早いんだけれども、できるなら、そこを目指したいという、そういう理解でよろしいですか。

(知事)

まことに歯切れが悪くて申し訳ありません。緊急事態の次は、まん防ではないかと、誰もそう考えますね。じゃあ、緊急事態からまん防をステージ3のところに持っていって、そして、また、皆さんに不自由をおかけするかどうかということなんですが、今は、油断めさるなと、どなたも。ま、ですから、ぐぐっと下がってきてますので、しかし、昨年の8月・9月とみますとですね、10倍以上なわけですね。昨年の8月・9月ぐらいというのは全体の感染者数が5、600人じゃなかったかと思います。それから、毎日の感染者数というのも、1桁とか、多くても10人とかそういうものだったわけですね。今は、もう、ついこの間まで100人とか、もう8月は600人とかですから、絶対数がものすごく大きいということがあります。ですから、もうこれは油断はならないし、デルタ株の感染力が高いということがございますので、到底、油断できるような状況ではないと。ですから、傾向的な、この低落傾向だけ見て大丈夫というふうに思うのは、もうちょっと長い目で見ますと、昨年の今頃、見てください。それから見れば、もう、本当に危機的ですよ。そういう気持ちで、何とか、あと10日間をですね、我々は乗り切りたいと思っているわけですね。10月1日について、明確にすることができないのは、それまでに専門家の先生方の意見も聞いて、また、常時、後藤参事の方から皆様方に、その都度、県の方針をお伝えしてですね、そうした中で10月1日をどうするか、ということに相成るということでございます。

(記者)

分かりました。すいません、もう一つお聞かせください。先週の土曜日にですね、大井川の流域市町の首長さんとJR東海の社長さんの意見交換会がありました。この件について、今、知事どういうふうにお考えなのか教えてください。

(知事)

はい、今回、10市町の首長さんに対して、JR東海さんの方から話をしたいということがあって実現したということでしたね。そして、9市町の首長さんが全部出られたと。お一人だけ出られなかった。その理由は知りませんが、出るべきではなかったかというふうに思っております。あるいは、代理の方を出すべきではなかったかというふうに思っております。なにしろ、ものすごく多くの人間の生活や命がかかっているわけでございますから、どうしてもその代表として意見を言うというのが筋であったと思いますが、今回、報道で、それぞれ、発言した内容を、後から会が終わってから言われましたようにですね、9市町の首長さん、その中には初めて市長となって出られた方がいらっしゃるわけですね。これは、掛川市長さん、それから菊川の市長さん、それからあとはもう一つは、あ、もちろん、袋井。袋井の市長さんと。この方が出られて、同じ問題意識を前の市長さんと、同じく共有されていたと。問題意識を共有していなかったのが、JR東海の金子社長お一人であるってことがわかりました。すなわち、この地域住民のご理解がなければ、工事はしないと、してはならないってことは、もう数年前の国交大臣意見、環境大臣意見で言われていることなんですね。そして、これまでに10回(正しくは、「11回」)の有識者会議が開かれ、それ以外にも我々の専門部会、県の設けている専門部会というのもしてですね、これらは、有識者会議は全面公開してくださらないものですから、それぞれの報道関係者がですね、その中身を拾って懇切丁寧に県民にご披露申し上げてきたし、県でもそういうことをしてまいりました。そして、その懸念がいかに深いかというのはですね、我々にとっては常識なわけですが、それをですね、県民の理解が得られないまではなどという、得られて、ほぼ、いないというのが、現状ではないかと。得られていないということが分かったと。それを説明不足だとおっしゃると。それはですね、説明は、この有識者会議でも、それ以前の専門部会でも、なさってきたわけじゃないですか。しかもそれは専門部会は、静岡県の場合、全部、全面公開です。そしてまた、有識者会議も全面公開をその都度要求し、かつ、その都度、語られたことをジャーナリストが後から追って、それを新聞や、あるいは、テレビで報道されております。ですから、これだけの時間をかけてですね、理解が得られていないことがわかったと。しかもその何と言いますか、一人の市長さん、北村市長さんですかね、これは前回の知事選で自民党候補が言われました、ルート変更、あるいは、南アルプストンネル工事の中止と。そのうちにルート変更についても考えるべきではないかとおっしゃいました。これはですね、当然出るべくして出た議論ではないかと。なぜかというと、自民党の候補がそれをですね、明言し、それを自民党が推薦なさったわけですから、推薦母体である自民党がそれを公認していたわけですね。で、そのことをですね、考えるべきではないかと言われたのは、当然だったと思いますね。それをまだ理解が得られていないというのは、いかにこれが、これまでギャップがあったかということ、つまり、JR東海のトップがですね、一番肝心なことを怠ってきているということを明かしたというふうに思っております。

(記者)

わかりました。ありがとうございます。




一般質問2:新型コロナウイルス感染症関連、熱海市伊豆山土砂災害関連

(記者)

静岡朝日テレビです。すみません、一つ前の話に戻って恐縮なんですけれども、こうやって、タラレバで恐縮なんですが、もし、緊急事態宣言からまん延防止措置になった場合、知事判断になると思うんですけれども、認証制度になっている店での酒類の提供等を再開するお考えはあるんですか。

(知事)

ちょっと聞き取りにくかったのですが。

(記者)

もし緊急事態宣言が、タラレバの話になってしまって恐縮なんですけれども緊急事態宣言からまん延防止になったとき、一気にステージ2にしたいというのが、お話でしたけれども、もし、仮にまん延防止にあった場合、酒類の提供は再開するお考えはあるでしょうか。

(知事)

これは難しい質問ですね。まん延防止も酒についてはさまざまな制限を設けているわけですね。ですから、目下のところはその過程について言わないということで勘弁していただきたいと。つまり、緊急事態からまん延防止に準じ下げていくという考えではないというのが、目下、危機管理部の方の方針なんですよ。一気にステージ2までもっていけるはずだと、これは県民に対するすごい信頼関係ですね。そして、認証制度も申請に対して、まだ、実際に認証を出したところは少ないですけれども、もう、すでに認証に対する申請が出てきた出た途端に、藤原くんなんかが中心になりまして一気にチェック体制を格段に拡充するということで、今、それが運動しているわけですね。ですから、10月末までに申請者数すべてに対して、認証が出せると。当然、それは前倒しでやろうということでしょう。ですから、そうしたダイナミックな感染対策を今やっているところなのでですね、とりあえず、このままいって、次はまん延防止ですねなどというふうなですね、そういうあまっちょろい考えをですね、危機管理部の方は持っていないというふうにご理解いただきたいと思います。

(戦略監)

はい、ほかには。

(記者)

今のコロナに関して、まず一点なんですけど。先ほどからワクチン接種率のお話されてますけれども、市町ごとのワクチン接種率を何らかの行動制限と関連させるっていうようなお考えはあるのかというのをまず1点。

(知事)

ありません。ワクチン接種率が低い県と、終わった県とですね、まだ64歳以下3割程度だとか、3割を切っているところがあるんですね。1回目の接種。これはですね、やっぱり市町、統計は誰にでも見られる形になってますので、人口が多いとか少ないのではなくて、人口が多いところも浜松市のようにですね、模範的な接種体制をとっているわけですね。そうしたところの知恵を借りると。私どもは今県全体で市町に限定はされないで、東部と中部に、9月27日が確か東部だと思いますけれども、10月の初めに静岡市のもくせい会館で、市町横断的に接種ができますよということで、ともかくカードを貰って、申し込みを行ってですね、お越しいただきたいと。もちろん希望する方ですね。これしか出口がないので、これを進めるということについて、今我々はなるべく底上げをしたいという方針であって、低いところには罰則みたいにですね、出さないとか、こういう考えは持っていません。

(記者)

ありがとうございます。それと全く別件なんですけれども、熱海の土石流災害に関してなんですけれど、今県の方で条例制定の準備されてると思うのですが、この条例だけじゃなくて、国の方でも全国的に統一の規制をかけられるような法律が必要じゃないかということは、もう随分前々から言われてますが、知事ご自身はどのようにお考えですか。

(知事)

もちろんそうだと思いますよ。静岡県下だけでもですね、そうした場所は一万数点あるんですよ。そうした中で交通基盤部の方で精力的に精査いたしまして、危険地域だとか、そうでない地域を分けると。それから5メートル以上盛り土のところをさらに特定するということでですね、百数十カ所にまで絞り込んでいると。そしてそうしたところに届け出だけがなされて、しかし違法な形で行っているところもあるようなのでですね。私どもはともかく二度と熱海のような土石流が起こってはならないというのが大方針でありますから、ともかく我々の方は最も厳しい形での条例制定に向けて、今この条例案を練っているところですね。ですから今年度中にそれは制定すると、国の方は全国全体のそうした調査を踏まえて、この法律に持っていかれるのではないかと思いますけれども、私どもは国の動向を注視しながら検討してまいりますという従来の10年以上前のスタンスはもうありません。我々は県民360万の人たちの命をどう守るかということでございますから、盛り土に関しましては条例を難波君を中心にいたしまして、交通基盤部やあるいはくらし・環境部が一緒になってですね、これの制定につきまして前向きにやっていくと。これが国の先鞭になるかもしれませんしそうならないかもしれないと。我々の方はもうそれを決めると、条例を定めるという、大方針でやっております。




一般質問3:リニア中央新幹線

(記者)

NHKです。リニアの話にちょっと戻るんですけれども、これまで流域の自治体とJR直接の関わりっていうのは県が窓口になってやっていくっていうスタンスだったと思うんですけれども、今回初めて一同に首長の皆さんと社長さんが会することになって、このやり方に関してはどういう判断というかどのように感じていらっしゃるのか。

(知事)

これは交渉ではなくて、ともかく思いを伝えたいと。また思いを聞きたいという双方の意向が合致して設けられたということですね。これはとても良かったと思います。何といっても新しい首長になった方が10市町のうち3、4市町(正しくは、「3市」)ですし、またもう1人は川根本町さんですけれども今回で勇退されるということでもございますので、最後にしっかりJR東海に言っておくべきことがあったわけでしょう。私は鈴木川根本町町長さんの言われたことを報道で、また報告で聞きましたけれども、もっともだと思います。かつて水不足で苦労したことがあったと、そしてやはり南アルプスの麓にある町として生態系を守りたいと。それからまたもともとJR東海さんが作業する上で安全に井川の奥に行けるように閑蔵線のトンネルを掘ると言われていたと。それは今後のことを含めても掘るべきではないかと。実際どこで言われたか知りませんけれども、閑蔵線は2.5キロのトンネルです。出たところはもう井川の町です。今の三ツ峰落合線ですか、これはその2倍の5キロのトンネルですね。しかも山の中です。出たところはまだ山の中です。そして入り口も山の中です。ですから、まだ全然1ミリも掘られていません。3年間放置されているわけですね。そうした中でやはり作業をする人が二軒小屋の奥のところにいらっしゃるわけですから。そのためにもまた将来的には南アルプスの自然を楽しみまた保護するためにも、そこにアクセスがしやすくないといけないと。そうするとこの大井川沿いにずっと片側1車線ずつですから上がっていって、閑蔵駅のところ、広場になっていますから、そこから2.5キロ掘れば、もう井川のまちの中に出られるので、そしてしかも川根本町の鈴木さんはその土捨て場をすぐ近くに見つけられたみたいですね。それを道の駅にもすると。ですから今土捨て場の問題すなわち盛土の問題はですね。非常にシリアスな問題になっていますが、これは三ツ峰落合線の残土置き場をどこにするかってまだ決まってないでしょう。決めていらっしゃらないんですね、契約の当事者が。ですからこれはもう約束違反も甚だしいということで、川根本町の鈴木さんがですね、閑蔵線をやったらよろしいんじゃないですかと言われたのはもっともな私は最後の何と言いますか遠慮がちな方ですけれども、明確にこれをすることがとても地域の理解を得るためにも大事だという、その胸の思いをですね、川根本町すべての人たちの思いをその発言に託されたのではないかと思います。そういう意味でも、今回はあの会は有効であったと。何といいましても、繰り返しになりますけど、JR東海の社長も目が覚めたんじゃないかと。何か説明すればわかってくれるだろうとかという非常になめたような感じの住民に対する見通しを持ってらしたんじゃないでしょうか。思った以上に、懸念が深かったと、強かったと言われたのは、それはもう知るのは遅いと。この間の知事選を何と心得ていらっしゃるんですか、自民党ですらそう言っているじゃないですかと。だから今回ももう一度繰り返しますけれども、そういう市町の六十数万人の人たちの代表が、その中には、首長さんの中には自民党関係者の方がたくさんいらっしゃいます。その方たちの意見を、これは命に関わることですから。どうして政治家はそれを踏まえて総裁候補にそれを明確にし、しかも神奈川、岐阜、奈良ですか、しかも一人は広島の方ですけれども応援に来られてですね、前の首相までビデオで応援メッセージを送られているわけですから、首相としてこの国策自民党の公約をどうするのかということは極めて具体的な問題であります。ですから、そうした問題を突きつける会議にもなったのではないかというふうに思っております。

(記者)

あと一問、すごい野暮な質問なんですけれども、もちろんそのリニアの態度とかが鮮明にならないと分からないことだと思うんですけど、例えばこの総裁選でどんなどの候補がいいとか、知事が個人的にあれば教えていただけないでしょうか。

(知事)

ありません。

(記者)

静岡新聞です。リニアの流域市町の意見交換会の件でちょっと一点を確認させてもらいたいんですけれども、この会の意見交換会の開催方法がJR東海が主催したということなんですけれども、全面的に非公開で実施されまして、その理由が首長が自由に意見を言うためだということだったんですけれども、終わった後の取材では首長さんたちはしっかり取材に答えていただいたということで、社長さんはちょっとやりとりは具体的なやりとりは回答を控えますということだったんですが、知事、去年の社長と県庁で会談した際は、フルオープンということでかなりこだわられていたと思うんですけれども、そこのこういう意見交換会の場、今後合意形成にもつながっていく可能性があると思うんですけども、それを公開でやるのか非公開でやるのかというところの考え方を改めてちょっと聞かせていただければと思います。

(知事)

これはもう六十数万人の方々が本当に関心のあることですからね、自分の選んだ首長さんがどういうことを言われたのかと言うことは直に聞きたいでしょう。また報道の方たちもですねそれを直に聞いてそしてお伝えしたいに違いありません。それを自由な発言が阻害されるから、何か聞いたことがありますでしょう。全面公開でやるという約束をしていながら委員の方々が自由な意見が言えないからということを言っていると言って国交省の当時の鉄道局長がそれを非公開にしました。で後から聞いてみると委員の方々でそんなこと言った人は一人もいないということですから、体質が同じだということですね。

ですからこういう体質は「広く会議を興し万機公論に決す」というですね、戦後日本の始まったこの1月、1946年1月1日の亡き昭和天皇のこの言葉。これは明治の初めに日本人が世界にどういう態度でこれから国をつくっていくかというときの言葉ですね。しかもこれはさかのぼればですね、五箇条の御誓文の、はるか、もう千二、三百年前の聖徳太子の「和をもって貴しとなす」と、あそこでも「独り断むべからず必ず衆をもってあげつらうべし」というふうに書かれているわけです。

ですからこれがもう日本人の基本なわけですね、一味同心というのも同じです。みんなで意見を出し合ってそしてやろうという、これをですねどこかの国みたいにですね、勝手なところで秘密で決めて国がこれで決まったからあとは黙って従えと、こういうやり方これをまた旧国鉄の時代にそういうことをされたかもしれませんけれども、その体質は払拭されねばならないというのが私の意見であります。

(記者)

ありがとうございます。




一般質問4:株価変動による日本経済への影響

(記者)

日経新聞です。ちょっと今までの質問とまったく違うんですけど株価のことをちょっと伺いたいんですが、中国の不動産大手の中国恒大という会社の経営危機をきっかけに、昨日ニューヨークダウが1000円近く下げて、今日もたぶん500円ぐらい下げてるんですけれども、この現象が日本の経済への影響ひいては静岡の経済への影響度は、知事はどう現時点ではお考えですか。

(知事)

これが一番大きいのは中国じゃないですか。もう連日ですね、この恒大というのは、英語でエヴァーグランドっていうんですか、これで持ちきりですね。ですから、中国人の方でそこに投資した方たちがですね、全部これはチャラになりかねないということで、中国国内でも、またもちろんシンガポールやあるいは香港の一部の方たちが報道しているわけですけれども、大問題になっているわけですね。

あれだけの大きな会社ですから当然日本は言うまでもなく海外、アメリカ中にも影響を与えていくだろうということで、これは一連の中国のいわゆる締め付けっていうんでしょうかね、習近平さんのあの締付けの過程ではないかというふうに思っておりますが、しばらくこういう状態は続くんじゃないかとというふうに思っております。

(記者)

もう一点リニアで、意見交換会終了後に市町の方から、JRは県との協議を真摯にしてほしいという意見も出ましたが、それは知事としてはどう受け止めますでしょう。

(知事)

真摯にしております。ですから真摯さに欠けてきたということが、真摯な会話で分かったというのがですね、専門部会における帰結だったのではないでしょうか。なにしろ資料も出されない。それから大丈夫だ大丈夫だと言われるだけでですね、しかも今回第10回(正しくは、「11回」)まで行われた中で、座長さんがですね、もともとJR東海が約束していたトンネル掘削時に出る水はすべて全量を戻すという、これを何と言いますか、ねじまげるというか、おかしな話でトンネルを掘削したときに出る水は戻りませんと戻しませんと、その量は300万トンから500万トンになりますと。トンネルを掘削した後にその水を貯めて2〜30年かけてですね、ポンプアップして戻すという。こういうですねその虚言を言うとますますその信頼をなくすと。私は住民の理解が得られるまではという、住民の理解を得られないようにしてきたのがこれまでのJR東海の態度ではなかったかというふうに思っております。ですから今回ですね、この参議院選の補選にしても、特に衆議院選挙ですね、静岡県にもたくさんの国会議員が出られますけれども、この知事選、まさにこの問題がそれぞれ共通してリニアに関しては賛成反対は別にして、南アルプストンネル工事についてはですね、これは懸念が極めて強いので、静岡県では、したがってルート変更だとか工事を中止しろとかと言うところまで踏み込まれているわけです。住民の理解が得られなければ、住民の理解が得られていないということをですね、なぜ分からないのかということを、改めてJR東海の関係者の方々にお伝えしたいと思いますね。得られていないのが現状であると、そういう認識をお持ちいただきたいというふうに思っております。そうした上でどういう態度を取るか、今までどおりやっていくということだけじゃないですか、今言っていらっしゃることはですね。全然変わらないと。これは人間としての誠意に欠けるのではないかと、会社の信用もそうしたことに関わっているのではないかとすら思っております。

(幹事者)

他になければ、終わります。




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